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瑞々しく、見ず見ずしく

今更言わずもがな、いや、書かずもがな、のことではあるが、
僕という人間は、そのときどきに感じたこと、考えたことを、
活字にして残すことに意義を感じる人間である。
ゆえに、自然と、自らが過去に書き綴った文章を見返すことも多い。

今宵もそんな夜であった。
始めてからもう5年になるこのブログはもちろんのこと、
それ以前に、多くの友人に読まれる環境で書いていた某SNSの日記を読み返した。

さすがに月日の流れと文章からにじみ出る己の価値観の変化に直面せざるを得ない。
なんと汚れなき、希望に満ちた過去の自分。
今の自分に、このような文章を平気で書ける瑞々しい感性は残っているだろうか。

それは、向こう見ずな、周りを見すぎない感性でもあるのかもしれない。

周りを見ること、他人の目で自分を見ることを、
ここ数年、自分で自分に課してきた。
その結果、大人になった部分もあるが、
人間的に、つまらなくなった部分もあるかもしれない。

瑞々しく、適度に、見ず見ずしく。

ちょっと格好をつけすぎだな。
過去の自分から、学ぶことは多い。
かといって、過去ばかり眺めていると前には進めない。
でもやっぱり、昔の自分を羨ましく思ってしまうことってあるんだね。

あんときの自分にゃ負けないよって、
今の自分は思わないと。
あんときの自分も全部飲み込んで、
今の自分があるんだよって。


今の、この自分の文章はどうだろう。
五年後、十年後に自分で読んだら、どう思うのかな?
言葉だけいっちょまえに、老成してる感じだろうか?
それとも、20代の瑞々しさを感じるのだろうか?


そして、ここを知って今読んでくれてる人、
どのくらいいるのか分からないけれど、
僕が書いているこの言葉は、いったいどんな感じなのだろう?
文章から感じる印象は、数年前のそれとは変わっているのだろうか?

それを今、知りたいのは、もはや瑞々しくはいられないからかも知れない。


久しぶりに、過去まで遡って、自分について考えた。

チョロQみたく、後ろに戻った力を利用して、
未来へ向けて全力疾走するのみである。

って、こんな幼稚な例えをいまだに書いてしまう自分は、
過去と全く変わってなかったりして。
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by yuzuruzuy | 2013-02-23 02:39 | 日記

書くことは心のアク抜き

他人の書いた文章で、

自分もうっすら感じていたことが、

そうそう、そうなんだって、

発見できる。

それが読書の醍醐味だって、

読書家の方々はよく仰る。


同じように、

自分が思ったことを書いてみることで、

放っておいたら心の奥底に沈んでいく自分の気持ちが、

すうっとすくいあげられて、

そうそう、自分はこういうことを感じているんだと、

再発見できる。

それが大事なものでも無駄なものだとしても、

底の方から浮んでくる蟠りをすくいあげる作業。

一種のアク抜き。


何のためにこんなとこに、

どうでもいいことを書き連ねているのかとよく思うけど、

そうそう、きっとそういうことなんだね。



日々感じることを、

当たり前のことも、

しょうもないことも、

数行でも文字にして、

自分の気持ちをすくいあげていこうと、

これで何度目かわからないけど、改めて思いました。
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by yuzuruzuy | 2012-11-06 02:50 | 独り言

しみる言葉たち

とある本を読んでいて、使いたくなるような言い回しが連発中。
なので感想とは別に書き残しておく。

≪通奏低音≫
(音楽用語)2声部以上の音楽において、途切れることなく奏される低音声部。
──音楽用語を文学で用いた知的な表現。
疑問や不満が“執拗な通奏低音となって心の底に響いていた”
アジカンの『架空生物のブルース』の歌詞でも印象的に使われていた。心地よい響きの語句。

≪豪放磊落(ごうほうらいらく)≫
気持ちが大きく、小さいことにこだわらないようす。
──いい加減とか、大雑把とかいう言葉では表せない人のスケールの大きさを評せる。
自分の性格からは程遠い、ちょっと憧れる四文字熟語。
こんな言葉を使って人を評することができる当人は、豪放磊落ではなかったりする。

≪エロキューション≫
話術。台詞回し。発声法。
──専門用語っぽいけど、カタカナにすることでちょっとおしゃれ。
畏まった文章の中で急に使われたら“エロ”って二文字がかなり効く。

≪訥々(とつとつ)≫
つかえつかえ話すさま。口ごもりながら話すさま。
──口下手な人も、前出の語句と合わせれば“独特なエロキューションで、訥々と語る”なんていう風にとてもあいくるしく描ける。

≪目茶≫
めちゃの当て字。すじみちの立たないこと。わけのわからないこと。度をはずれて法外なこと。
──滅茶と書くよりも、柔らかくユーモラス。ひっくり返したらお“茶目”なところもいい。

≪滋味≫
うまい味わい。滋養のある食物。物事の豊かな深い味わい。
──日本語にはこのような豊かさを表現する語句がたくさんある。
この二文字自体が“滋味あふれる語句”。読んでいて涎が出てくるような。
話し言葉では“地味”と混同してしまいそうな、書き言葉ならではの味わい深い語句。

≪諄々(じゅんじゅん)≫
ていねいに繰り返し教えいましめるさま。まめやかにいそしむさま。
──面倒に思うような説教も、このように書くなら味わい深い時間に。
まぁ本当に面倒な説教なら、間違った用法だろうけれど。

≪干天の慈雨≫
(慣用句)困惑しきっているときに救いが現われたり、待ち望んでいたときに期待したものが得られたりすることのたとえ。類語=地獄で仏
──“晴天の霹靂”はよく聞くけど、こちらも天気に関する慣用句。慈雨って言い回しが良い。
諄々と優しく説いてくださる○○さんの言葉はまさに干天の慈雨のように僕の心に深くしみこんだ”

≪含羞(がんしゅう)≫
はにかみ。はじらい。
──“はにかみ”なんてのは若い人に使えばストレートでかわいらしいけれど、それだと少し軽すぎるような、年上の人に使うならこっち。とっつきにくい先輩の意外な一面や、人間味を書くときに効きそう。
恐い人だと勝手に思い込んでいたが、実際に会ってみれば、“少年のような純粋さと含羞を感じさせる。”

≪伝法(でんぼう)≫
いなせな態度。特に女が勇み肌をまねること。
──強気で乱暴に見える女性でも、実は真面目でひかえめだったり…そんなギャップを書かれたら魅力倍増。


このように、含蓄ある多様な表現で出会った人々を実に魅力的に描いていてとても面白い。
一見ネガティブに受け取れる一面も、言葉の魔法で心地よく伝わってくる。
現代語はどんどん簡略化されて、分りやすくて刺激的な言葉が好まれがち。
少々難しくても、こういう言葉たちはいつでも使える場所に大事にしまっておきたい。
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by yuzuruzuy | 2011-05-24 01:53 | 表現


つまらない、面倒くさいを、面白く。


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