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『SOUL RED 松田優作』

レンタルしたDVDで流れてきた予告を見た瞬間ヤラレタ。

名俳優、演出家達が、ひとりの男について目を輝かせて語る姿。

“生きているのはお前か俺か”

もう、まずは予告を見てみてくださいとしか言いようがない。

そんな感じ。



SOUL RED 松田優作 [DVD]

角川映画


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by yuzuruzuy | 2011-06-30 22:45 | 映画

『さや侍』

松本人志監督3作目

とにかく今までとの大きな違いは、松本人志が演じていないこと。
主役は、詳しく知らないけど素人のおじさん、野見さん。

冒頭でかなりの時代劇感を作り出しておきながら、
それを一気に崩してしまうところがまっちゃんぽい。
三十日の業で繰り返されるネタには、笑ってはいけないシリーズを思い出した。

今までの映画よりもテーマがはっきりしていて、分りやすかった。
侍と笑いと親子の愛、普遍的で共感できる部分は多いと思った。
でもやっぱり普通の“映画”なんて作りたくないという意気込みを感じるし、
まだまだ模索中なんかなぁ。

終盤の泣かせシーンは、まっちゃんがこんなことするんかと少し引いてしまったけど、
ラストのラストには結構ジーンと来て、自然と笑顔になった。
娘役の子がとても良かった。

意外にも勇気をもらえる映画だった。
次回作を期待できる3作目。
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by yuzuruzuy | 2011-06-27 23:59 | 映画

『人間失格』 太宰治

 今日は太宰治の命日(玉川上水に入水した日)らしい。そんなことは知らず、数日前に久々に読んでいたので記念に記事にしておく。
 二十歳くらいの頃初めて読んだときは、主人公・葉蔵のあまりの駄目人間さに一緒に沈んでしまった。改めて読んでみても、やっぱり、もう少し頑張れよ。と思う。でも、世の中の誰もが感じていて、言葉に出来ないでもがいている部分を、この小説が全て背負い込んでくれているのだなとも思った。それが、太宰の小説がいつの時代にも読まれ続ける理由なのだろうか。
それは、自分の、人間に対する最後の求愛でした。自分は、人間を極度に恐れていながら、それでいて、人間を、どうしても思い切れなかったらしいのです。そうして自分は、この道化の一線でわずかに人間につながる事が出来たのでした。

世間とは、いったい、何の事でしょう。人間の複数でしょうか。どこに、その世間というものの実体があるのでしょう。

自分は、(世間とは個人じゃないか)という、思想めいたものを持つようになったのです。
 終わりの数行のイメージを忘れていたけど、今読んだらとても味わい深かった。それは、小説の終わりに書いてある葉蔵の年齢に、自分が近づいてきたからかもしれない。


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by yuzuruzuy | 2011-06-13 16:33 | 読書

『告白』 町田康

 最近映画化された『告白』とは違います。「河内十人斬り」という実際の殺人事件をモチーフに書かれた長編小説。800ページ超の分厚い文庫本。読み出したらのめり込んで一気に読んだ。読み終わった瞬間、また最初から読みたくなった。
 町田康節が、明治初期の大阪河内の百姓村で炸裂する。活字化された河内弁のリズムが身体に響いてくる。あぎゃーん、しゅらしゅら、いやんいやん、わっぴゃぴゃん、という独特の表現や、葛木ドール・モヘア兄弟、正味の節ちゃん、銭の亡者トラ婆さんなどの強烈キャラ、あかんではないか、とセルフでかまされるツッコミ、突然出てくる現代語的な喩え。町田康風に書けば、くふふふふ、と何度も声出して笑ってしまった。ほんますごいなこの人の文章は。
 その文体と内容の深さのギャップがまた激しい。この作品が持つテーマから、『人間失格』を思い出さずにはいられなかった。
主人公の熊太郎は、極度に思弁的で、その思弁を表す言葉を持ち合わせていない。それが原因で世間と乖離した熊太郎の人生はどんどん狂っていく。読んでいると熊太郎の思弁が自分に向けて語られているように感じてきて、いつの間にか自分と熊太郎を重ね合わせていた。ラストは鳥肌。
 内容についてたくさん考えさせられることがあったけど、書き出したら止まらなくなって、熊太郎の思弁のようにわけが分からなくなりそうなので、また熟読してから書こう。
 とにかく面白くて、800ページがあっという間。何度でも読みたい。旅に小説を1冊だけ持って行くなら、これにする。短い小説で町田康の文章に慣れて、好きなら、絶対におすすめしたい。

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by yuzuruzuy | 2011-06-12 10:24 | 読書

明日連絡します

携帯電話。

普段はほったらかしにすることが多いのだけれど、

明日連絡しますとか言われたら、

当日は一日中、いつ電話がかかってくるのか気になり、身構えてしまいます。

午前中とかに連絡があればいいものの、

夕方まで連絡がなかったらもう不安で、

こちらからかけることになってたっけ?などと、

自ら記憶を改ざんしてしまいそうになるほどです。

明日連絡します。

その言葉によって僕の一日は相手に掌握されるのです。


本読んでても、自転車乗ってても、パン屋でトングと盆を持ってパンを選んでても、

いつ何時、着信があるか分らない。


ぶるぶるぶるっときて、小型画面を見たら迷惑メール。

もう、携帯なんて窓からわしゃーんと放り投げたろかと思ってしまう。


でも、自分が思ってるほど、相手にとってその連絡は重要じゃなかったりする。

常に、よし、あいつに連絡してやるぞ、なんて思っているわけじゃない。

僕のことを考えるのはせいぜい電話をかける数秒前。

あ、そうだ、なんて具合に、思いついたようにかけてくるんだろうな。

僕自身は電話しようと思ってから実際かけるまで、

かなりの時間を要するのだけれど。

電話で話してる間より電話する前のほうが、

相手のこと考えてるときもあるんじゃないかとさえ思う。


まぁ、もっと気楽になることだな。

相手も他の事で忙しいわけだし。


携帯電話は不安生産機である。


ちなみに睡眠中はだいたい電源切ってます。

そんでアラームかけて目覚めとともに起動させてます。

夜中にかけてくるのは大体おかしなノリだったりするし、

電池の節約になります。

今は迷惑メールがうるさいからってのもあります。(アドレス変えーや。)


あんまり人に話したことないけど、

やっぱ夜中でも電源はつけといた方がいいんかな?


目の前にいない相手の状況と気持ちを考える。

そんなんできたら超能力じゃろ。

そんなんできたら携帯いらんか。

今更ながら、人間の能力を超越しすぎだよ、携帯は。
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by yuzuruzuy | 2011-06-11 23:32 | 独り言

這い這いで一歩

最近本やら映画やらばっかりだったので、近況を。

この一ヶ月、まぁ、うまく行きませんでした。

経験がないってことで輸入会社の電話じゃ断られ、

ひとまずのワインバーでのアルバイトも断られ、

いろいろなことに納得できぬまま毎日がぶわーっと過ぎました。


だけど、ほんの少しだし、確信も持てないけれど、一歩踏み出せそうです。

昨日受けに行ったワインをはじめとする酒類と海外食品の輸入会社の出荷のアルバイト面接。

港町神戸の税関近くの倉庫。自分の好きな景色だし、ここからスタートってのも悪くないかな。

そんなことを思いながら面接会場へ。

プレハブの一室で面接担当してくれたのは眼鏡をかけた清原みたいなイカつい人…。

く…来るとこ間違ったんじゃ?

まぁ親戚にもここまでじゃなくとも似たような雰囲気でイカついけど優しいおじさんいるし、

どちらかと言うと懐かしさを感じながら話を聞く。

思った通りチャーミングないい人だった。

正社員登用について質問して話していると、同じ部屋でPCに向かっている社員さんが、

まだ本社でも社員募集してるかも知れないし、

この会社が経営している店舗からアルバイトで社員を目指すっていう手もあるよと教えてくれた。

それは自分もよく知っている酒屋。

これには清原さん(勝手に命名)も「ここの仕事が悪いってわけじゃないけどね(笑)」とタジタジ。

アドバイスしてくれたのはなんと副社長だった。

清原さんは、「こちらとしてはほしい人材」と、ほぼ採用宣言してくれる。



うーむ…どうしよう。

とにかく今の自分にはワインに少しでも近づくことが必要。

もう採用はしてもらったようなもの。

でももっと近道があるのなら、そちらに行きたい。

でも、経験がなかったら厳しいだろうな。

ぶつぶつと呟き悩みながら港から商店街をとぼとぼと歩く。

足は自然と気になっていたワインショップに向いて行く。

モヤモヤと考えながら携帯を開くと、留守番電話に伝言が。

清原さんから、連絡くださいと。忘れ物でもしたっけな?

かけてみた。

“近所の店舗でアルバイトを募集しているからそちらの方がいいのでは?”

副社長が口利きしてくれたらしい。

渡りに船とはこのことでありますか、国語の先生。

そんなこんなで今日自分もよく利用していた近所の店舗で面接を受けて、その場で採用された。

まさか自分があの店でなどと考えもしなかったところ。

でも話を聞けば他の酒屋にはないこだわりを持っているようで、

輸入業から小売業まで商っている会社なので可能性はある。

自分次第で成長は出来るのかなと思う。

思わぬところでトントン話が進んでいった。

あまり自信持って進展したとは言えないけれど、

ようやくスタート前のエントリーはできたんかな。

たまたま副社長がいたと言うのも何かの縁かも知れない。

兎に角、好きなものの近くで働ける。

そう自分に言い聞かせてます。


ある意味捨て身の覚悟で行った倉庫作業の面接だった。

そのくらいの気持ちで行ったから、蜘蛛の糸がしゅるしゅる降りてきたのかも。

もう素っ裸、失うものはなにもない。

はいあがろう。 (by 山王工業堂本監督)
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by yuzuruzuy | 2011-06-10 15:11 | 日記

『青い春』

この監督の『ナイン・ソウルズ』という映画は以前観たことがあって、
あまり理解できなかったけど、この映画を観て、
なんとなく雰囲気がわかった。

まずは、とにかくシュール。
そして、無茶なことや馬鹿なことを、真面目にやっているという雰囲気。
中学とか高校のときそのままのノリでつくっているような感じがした。
だからツッコミどころもたくさんあって当然。
“おばけ”と呼ばれる、瑛太の役が気になった。

ピース又吉が出てるってのが今回借りてみた理由の7割くらい占めていた。
だから又吉をさがせ状態。又吉どこだ。又吉おった。
不気味なキャラがぴったりでチョイ役でも面白かった。
あの漫談調の台詞は何なんじゃろか(笑)そしてああなるとは…。
てか『ナイン・ソウルズ』にも出とるらしく、また又吉をさがせをしようと思う。

ストーリーはあんまり覚えてないや。
でも、けっこう強烈なシーンが多くて、
ミッシェル・ガン・エレファントの曲がかっこよくて、
青春な部分をガンガン揺さぶってくる映画だと思う。

早弁がめちゃくちゃ懐かしかった。

青い春 [DVD]

ケイエスエス


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by yuzuruzuy | 2011-06-07 23:59 | 映画

つぶや句 20110604

素足でゴキブリ潰した夢の感触がリアルに残る朝


カーテン開けたら通行人と目が合って会釈


珍しいかたちの雲に敏感なやつ


ベランダの蜘蛛の巣はらって祟りに怯える


潰す虫と逃がす虫の境界線に悩む


差出人はあの子の名前なのに迷惑メール


足が生えたから逃がそうオタマジャクシ
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by yuzuruzuy | 2011-06-04 16:35 | つぶや句

『猛スピードで母は』 長嶋有

 古本屋でタイトルに心奪われて読んだ。背表紙、題名は本の顔。時々こんな風に一目惚れして買ってしまう。芥川賞を受賞した表題作と、文学界新人賞受賞作「サイドカーに犬」の2作を収録。

『サイドカーに犬』
母が家を出て行き、替わりにやってきた父の愛人・洋子との共同生活を、少女の目線で描いた作品。実の母親と、愛人と、それぞれに対する少女の距離感がさりげなく、かつリアルに迫ってくる。

『猛スピードで母は』
 母子家庭の息子・慎と、再婚相手を見つけた母の物語が、冷静な子供の視点で描かれている。
人と人には関係というものがあって、それは続いたり、盛り上がったり、だらだらしたり、ときには終わったりするのだと慎はもう知っていた。(p.136)
 タイトルで予想していたようなドラマチックなストーリーはなかった。それでも、読んだあとに、タイトルがまたじわじわと染みこんでくるようで、何度も読み返したくなる。

 どちらの作品も子供の冷めた視点から、大人の女性を眺めているのが印象的。文章は平易で、ストーリーはさほど重要視されてないようだ。細かな描写から感じる人間観察力の鋭さが個人的に好きだなと思った。人それぞれにスポットを当てて、目の前の世界を、主人公の子供の感覚を通して描いている。読んでみたら、タイトルの印象が覆った。一度じゃ汲みとりきれない旨味がある。


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by yuzuruzuy | 2011-06-03 23:59 | 読書

『シーサイドモーテル』

『Survive Style 5+』っぽい雰囲気の予告を見た時点で絶対好きだと思ってた映画。
いくつかのショートストーリーが同時進行する映画は、割りと無条件に好き。
映画館には見に行かなかったけど、こういうアイディア重視の作品ならDVDでも十分楽しめる。
雰囲気や発想からして絶対CM関係の人が作ってんだろうなと思ったら、やっぱり監督は、CMディレクターの人だった。

山奥のモーテルで宿泊客たちが各部屋で織りなす、騙し騙されの人間ドラマ。
アホさ加減もかなり好きだし、何よりキャストが良かった。

身構えることなく、何も考えず楽しめる。
それでも仕掛けはかなり細かくて、何度でも観れそう。

気持ちの良い騙しあいの応酬。

おすすめ。




シーサイドモーテル [DVD]

メディアファクトリー


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by yuzuruzuy | 2011-06-02 23:07 | 映画


つまらない、面倒くさいを、面白く。


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