『しあわせのパン』

はじめに断っておきますが、

独断的な解釈と多少のネタバレがあるので、

興味のある方はこの記事は読まずに映画館に行かれることをオススメします。

久々に映画館で観ました。

題名の通り、パンを通して登場人物がそれぞれのしあわせを見つけて行く物語。

かもめ食堂シリーズのようなゆるさがあり、かつ心の芯から温めてくれる映画。

やさしい映画を求めていた最近の自分にはどストライク。

とにかく料理が美味しそうで、見ているだけでしあわせ。

原田知世が淹れるコーヒー、飲みたい。

ブレンディのCMが流れてきたのは言わずもがな…。

ワインも出てきてこれまたいい役割を果たしている。

「おいしい。」って言葉は改めていいなぁと思った。

大泉洋演じるミズシマが、登場人物から「パンもいいですね。」と言われて答える「はい、いいです。」

ガラス職人(余貴美子)の工房のボードに書かれた、“スキナトキニ スキナコトヲ”

あるがままに生きる

オーガニックな生活

そんな生活の中で見つかる仲間

会社や家族という枠を越えた新たな共同体意識。

震災以降また変化しつつある日本人の価値観に対して、

この映画が与えるテーマがあるのかもしれない。

途中何度も感じたのは、重要な場面をセリフで説明しないのに、空気感やちょっとした描写で何が起こっているのか、登場人物の気持ちが分かってしまうこと。

言葉で説明しない分、伝わるものがある。

言葉を越えて、人の心を動かす、料理も一緒。


映像は絵本の世界のような、劇の舞台を観ているような独特な世界観だった。

特に、登場人物たちが二人で月を眺めるシーンが絵本の1ページのようで印象的。

いい言葉もたくさん。

自分にヒットしたのが“乾杯の数だけ人生が豊かになる”という感じの言葉。

いいことがあっても残念なことがあっても乾杯するヨーロッパの価値観、良いな。

内容は季節ごとにエピソードがあり、どれも“2人の絆”をめぐる物語。

結構じわじわとしみてきて、もう少しで泣きそうだった。(泣かんのかい)

そして最後の最後で明かされた、冒頭から密かに気になっていた“謎”。

自分なりに答えは見つけていたのに、それが見事に裏切られ、さらにジーンときた。

いい映画。



ちなみになぜこの映画を知って観ようと思ったのかというと(誰も聞いてませんが)、

劇中大泉洋と原田知世が着ている衣装が、叔父が関わっているブランドのもので、正月に実家でビラを見ていたから。

その叔父のブランドはリネンを素材にしたいわばオーガニックなもの。

映画の世界観ともピッタリだった。

自分の好きなことを追求して新しい世界とも関わるということには憧れるし、かなり刺激になる。

自分の仕事だけにとどまらない広い感覚を持ちながら、あるがままを失わず進んでいこう。

映画の雰囲気には似合わないけど、そんな決意もさせてくれた作品。
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by yuzuruzuy | 2012-01-31 23:59 | 映画


つまらない、面倒くさいを、面白く。


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