『ドロップ』

品川ヒロシ初監督作品

『漫才ギャング』でかなりハードルが上がっていたけど、
初監督の映画だと思ったら十分期待を越える面白さだった。
芸人ならではの掛け合いなど、笑いの要素が散りばめられているおかげで、
“不良映画”という最初のイメージが中和されて、だんだんと引き込まれた。

冒頭、不良に憧れて私立から公立に転校した主人公ヒロシ(成宮寛貴)と達也(水嶋ヒロ)がケンカして、
ボロ負けしたヒロシが「ラーメン食いにいくか」と誘われ、普通なら突っ張りそうなところを、
「行く行く!」と素直に答えるところが「行くのかよ!」と思いながらも、微笑ましい名シーン。
弱いのに不良になろうとする主人公なら、その世界に縁がない人でも感情移入しやすい。
ケンカシーン以外は熱すぎず、クールすぎず、程よい雰囲気で何も考えずに見れた。
ケンカシーンは迫力あったし、なんとなくジャッキー・チェンの映画みたいで良かった。
途中コイツら中学生だと気づいて、ちょっと無理がある気もしたけど、まぁいいか。
でもHGはさすがにやりすぎじゃろ、カッコいいけどw

笑いの部分はフジワラ・藤本とか森山中・村上、次長課長・河本がチョイ役でかなり笑わせてくれた。
森山中の使い方とか河本のキャラは『漫才ギャング』とかぶってて面白かった。
ピース又吉は出てるときいていたのに最初全然気づかなくて、二度目で気づいて「ここおったんかい」と笑った。
宮川大輔はまたいい役どころだったなぁ。
哀川翔と遠藤憲一の警官とヤクザのオヤジコンビなど、芸人以外の役者まで面白くするのはさすが笑い芸人の監督の演出。
映画では今までにない感じの告白シーンにも笑った。もうコントじゃ。本仮屋ユイカも良かった。
掛け合いの間とか、言葉選びとか、細かく見たらもっと笑えるところがありそう。


終盤の急展開には正直、そっちでそんなことが??という感じでついて行けなかった。
細かいところは抜きにしてこれは実話だったんかなぁ?だとしたらめちゃくちゃ泣けるエピソード。
でもこの映画には少し重すぎた。
あとは最後の決闘シーンでの音楽(湘南乃風?)は個人的にいらなかったな。

卒業式のシーンが一番感動した。そこがクライマックスかと思ったらまだ早かった。
他校の不良たちとクリスマスから連日「勝負しろ」を繰り返し、最後には打ち解けて年が明けたのに年越しそばを一緒に食べる展開も爽やかで好きだった。
こういう悪すぎない爽やかさは万人ウケしそう。
ほかの不良映画はあまり観たことがないけど、それらとは一味違う映画なのかなと思った。


メッセージ性とか芸術性とかじゃなく、ひたすら楽しめて、感動もある青春映画。
品川監督にこれからも期待。

ドロップ スペシャル・エディション [DVD]

よしもとアール・アンド・シー


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by yuzuruzuy | 2011-05-20 18:13 | 映画


つまらない、面倒くさいを、面白く。


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