『スパニッシュ・アパートメント』

こういうミニシアター系(?)
久々な気がするけれど、やっぱり好きですね。

フランス人の学生グザヴィエが、
エラスムスという留学制度を使い、
スペインのバルセロナに留学し、
同じように留学してきた欧州各地の学生たちと、
共同生活する中で起こるさまざまな出来事。

最初の上空から見たパリのセーヌ川沿いのシーンや、
バルセロナの街並み、特にグエル公園やサグラダ・ファミリア…
自分も歩いた場所が映り、猛烈に行きたくなる。

バルセロナは自分が一度は住んでみたいと思う街。
しかしアパート暮らしもなかなか大変そうだ。
一緒に暮らしていても、結局孤独を抱えているように思える。
そこは孤独な若者たちの集まる場所なのだ。


グザヴィエ(フランス男)の同居人は(名前は省略)
イギリス女、ドイツ男、イタリア男、スペイン女にデンマーク男
そこへ新しくベルギー女がやって来る。
途中からイギリス女の弟ウィリアムも居候。
まさしく西欧。小さなEUを見るようなもの。
同居人の恋人や家族がしばしば出入りしたり、
プライバシーの問題に敏感な日本人には、
このような生活は耐えられないないかも。
でもそんなあけっぴろげな感覚は少しうらやましくもある。
周りの気遣いに頼らず、自分で主張するべきだというのが
彼らの感覚なのだろう。

イギリス人ウェンディの弟ウィリアムが、
ディナーでひとりだけ楽しく“ワンマン・トーク”をするシーンで
ミラノのホステルで出会ったイギリス人の青年を思い出した。
デリカシーそっちのけで話に夢中になっている姿がそっくり。
島国のせいか他国への一方的なイメージをネタに話すところも。
イギリスの典型的な若者なのかな?

他にも真面目なドイツ人とかテキトーなイタリア人、
温厚なデンマーク人や陽気なスペイン人に、おバカなアメリカ人と、
偏見でできたような、でも妙にリアルな各国の若者。
自分もその中に混じって楽しめる。

いちばんお勧めなのは、ウェンディが浮気相手と部屋にいるときに、
恋人がイギリスから突然訪ねてきて、同居人たちが、
浮気現場を必死で隠そうとする場面。
オチにはかなり笑えるし、青春の1ページとして、
彼らの同居生活にとって忘れられないエピソードになるんだろうなぁ。


帰国しても、結局また孤独を感じて、異邦人のように街を歩く場面も印象的だった。
食卓での母親との思い出話のシーンも、「あるある」な感じ。
結局、何があったかなんて、体験した自分にしか分からないんだな。

留学中の母国に残した恋人との関係、現地で出会ったフランス女性との不倫、
何より各国の友人たちとの価値観の衝突、
グザヴィエくんの留学した一年は、刺激的すぎる。
自分が観たかった現地の大学生たちの暮らしの一部も観れたし
作り話でも、自分のことのように楽しめた。

ラストシーンには、グザヴィエが異国での体験から学んだ、
人生の一番大事な部分が表れているようで観ていて気持ちよかった。

Radioheadの“No Surprises”が効果的に流れていて
切ない場面に一役買って出ていたのも印象的。

またこれ観てスペイン語覚えたい。

スパニッシュ・アパートメント [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


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by yuzuruzuy | 2010-12-22 19:08 | 映画


つまらない、面倒くさいを、面白く。


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