『惑星ソラリス』

旧ソ連の巨匠タルコフスキー監督によるSF映画代表作。

SF好きの爆笑問題太田がたびたび話題に挙げていたので観てみた。

感想は、はっきり言って退屈。
第一部、二部と分かれていたので区切りは良かったものの、
約160分という長時間ぶっ通しで見るにはしんどいものがある。
だからといって、価値のない映画とはいいきれないのだが。

前半は特に展開もなく、地球上らしき映像が流れた後、突然主人公が惑星ソラリスの宇宙ステーションに到着する。未来の地球の都市のイメージなのか、東京の首都高の映像が延々と流れるシーンもある。

後半は主人公が、ステーション内で奇怪な心理的な現象を目の当たりにする。
記憶の中の人間が物質化して生き返る発想は、『黄泉がえり』を思い出した。
さらに、主人公が呼び戻したのは過去に自殺した妻で、現実ではないと知りながらも愛してしまう展開は、『インセプション』を思い起こさせる。それだけ影響があった作品といえるのだろうか。
さまざまなアイディアが再利用されてきた現代で見るなら、いくらかハードルを下げる必要があるのかもしれない。それにしても台詞が少ないし、音楽もなくて間延びしている。
終盤には結構深い台詞を言っているんだけれどなぁ。
ロシア語のせいなのか抑揚がなさすぎてキツイ。
直前に見たのが『時計じかけのオレンジ』だったというのも悪かったかなぁ?

あと、結末も理解不能だった。
うーん、一度じゃ分からない映画なのかなぁ。
調べてみたら、タルコフスキーは意図的に観客を退屈させるようにして作ったと話しているらしく、他にそれなりの狙いがあるとすれば少し安心。

良かったのは無重力状態の浮遊映像かな。不思議な感じだった。ソラリスの海も神秘的。
スナウト博士の誕生日祝いの席の図書室での含蓄のある会話シーンは特にじっくりみる価値がある。
ドストエフスキーっぽい、哲学的な会話のシーン。冷戦時の宇宙競争を皮肉るかのように、ドンキ・ホーテが引用されてたりする。
その後の窓からソラリスの海を眺めながら主人公が語るシーン、そして妻が消えた後の会話も印象的。
人間には秘密が必要だとか知識は人を不安にするとかなんとか。
幸福の秘密、死の秘密、愛の秘密…それらを人間は科学や理性を使って解こうとしてきた。
それに対するアンチテーゼとも受け取れる。
とにかくこのラスト約40分がダイジェストだと思う。

タルコフスキーを知るために他の作品も見てみるしかないかなぁ。
レンタルにはあんまり置いてないみたいだけど。

惑星ソラリス [DVD]

アイ・ヴィ・シー


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by yuzuruzuy | 2010-12-15 06:38 | 映画


つまらない、面倒くさいを、面白く。


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