『チーム★アメリカ / ワールドポリス』

『South Park』の製作者
トレイ・パーカーとマット・ストーンによるマペットアクションコメディ。
ようするに過激で下品でアクション満載な人形劇。

SP(サウスパークの略ね。)が好きな人なら楽しめると思う。

題名からして皮肉たっぷり。
自由を掲げてテロと戦う組織、チームアメリカは、世界中の街や世界遺産をぶち壊してしまう、お騒がせ集団。
主人公のゲイリーはブロードウェイで俳優として活躍している時、演技力を買われスパイとしてスカウトされる。
ゲイリーは自分の演技で世界を救うことを誓い、チームアメリカの一員となるのだが…。

敵対するテロリストの影のリーダーとして登場するのは、なんと金正日。
他にも実在する有名人たちを人形を使っているのを良いことに、これでもかとこき下ろしている。
まっと・でいもんがツボ。

人形劇とは思えないほど表情や風景はリアルなのだが、常に見えている人形の糸や、ぎこちなさが笑える。
銃撃戦で殺し合うシーン、まさかの人形によるベッドシーンや、嘔吐のシーンなど、グロテスクな部分は正直やりすぎな気もするが、そこまでやらないと人形を使う意味もなくなると思えばギリギリ納得。
でも延々と嘔吐するシーンはもはや不快感しかなかったな。
SPでもそんなシーンはあるが、アニメだと感じない生々しさが人形劇だと加わる。
爆破シーンなどでも一切CGを使わないというところにリアルさへのこだわりが伺えた。
そこらへんの制作秘話がたっぷり特典映像としてついていて、かなり面白かった。
くだらないことを、本気でやるから面白い。
どのようにして作られたか知ったら、見方が全然違ってくると思う。

あとは音楽も秀逸。
金正日がソロで歌う“孤独”という歌は、切なくて、かわいそうにさえなってくるし、
映画『パール・ハーバー』は糞だという歌詞がラブソング調で流れる。
更にはモンタージュという映画の撮影手法をひたすら説明する歌なんかもあって、その歌が一番笑えた。
SPもミュージカルと呼べるくらい歌のシーンは重要だしなぁ。

とても政治的メッセージの強い作品に思えるけれど、
作っている本人たちはとにかくやりたいことをやったという感じだし、
ラストシーンの主人公の演説や、まさかのオチに、
説教臭く考えることがバカらしくなってくる。

いろんな意味で、よく作ったなぁという、史上最狂の人形劇。

チーム★アメリカ ワールドポリス スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン


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by yuzuruzuy | 2010-12-07 06:22 | 映画


つまらない、面倒くさいを、面白く。


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