『ファウストの悲劇』

先月TVをザッピングしていると
芸術劇場で、以前観た『変身』をやっていた。

今月は『ファウストの悲劇』
二年前の欧州旅行中に読んだ
ゲーテ作 森鴎外訳 『ファウスト』
それの演劇版か?!と思い、途中から録画しておいた。

じっくりどっぷり浸かったつもりで観てみたけど
どうしようもなく難解…ストーリーもまったく違っていた。
原作がクリストファー・マーロウという、シェイクスピアと同時代の作家。
どうやら同じファウスト博士を題材にした戯曲でも、ゲーテ作のものとは違うらしい。
演出は演劇界の重鎮・蜷川幸雄。(蜷川ミカのお父さん)

まだまだ理解不足だけど、感じたことメモ。


あらゆる学問を研究つくしたファウスト博士(野村萬斎)の知識欲。
それでもまだ世界について知りたいファウストは
望みを何でも叶えてくれるという約束と引き換えに悪魔に魂を売ってしまい、
メフィストフェレス(勝村政信)にそそのかれるまま、欲望のまま、
限られた時間の内で世界中で悪事をはたらく。
死が迫ったとき、ファウストは自らの行いを後悔し、メフィストに連れられ地獄に落ちる。


悪魔に憑かれたファウストが悪事をはたらく前半から中盤は、
悲劇ではなく喜劇
舞台と舞台裏、さらには観客席の境界をなくすかのような自由な演出
台詞回しもアドリブ要素、ギャグが満載で、ほんまなんじゃこりゃー

終盤は地獄へ落ちて行くファウストの独壇場で
悪魔に魂を売ってしまったことへの後悔に苦しむ姿で
一気に悲劇的結末に転落していく。

うまく説明できないけど、とにかくすごかった。


ゲーテの『ファウスト』は、“とまれ、お前は美しいから”と、最高の刹那を迎えた
前向きな終わり方だったと思うけど、こっちは思いきり悲劇。
マーロウの原作も読んでみよう。

メフィストフェレス役の勝村政信。
TVじゃワールドカップの解説なんかしてたけど、舞台ではこんなに凄い役者なんだな。
見る目が変わった。

ゲーテの『ファウスト』でも思ったことだけど、
ギリシャ神話の登場人物の名前がかなり出てきて、
それも知ってイメージ変換できていればより理解しやすかったと思う。
ミニミニ映像大賞関連の番組で、あるCMプランナーの人が、
アイディア発想法のキーワードのひとつに、“記憶”があるという話をしていて
編集された記憶として“教養”を挙げていた。
そして教養をふやすための方法として古典を読むこと、
なかでも効率的でおすすめなのがギリシャ神話だと話していたのを思い出した。
そこにはいろんなインデックスが入っていると。

ヨーロッパで美術館を回ったときも、
アポロンとかジュピターとかパリスとかアキレスとかヘラクレスとか
知っているのにどういう存在か知らない名前ばかりで
帰ったらギリシャ神話読も!と思っていたのだったよあのときの私は。

悪魔に魂を売ってしまう前に、ギリシャ神話で教養を増やそう!

あんなそんなこんなどんなで、とにもかくにも読むにも書くにも、なにかかにかのきっかけになりそうでして…

あー、なんじゃこの殴り書き文章は(泣)



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by yuzuruzuy | 2010-09-16 03:33 | 表現


つまらない、面倒くさいを、面白く。


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