『インセプション』

“夢に侵入してアイディアを盗む”という
とても面白そうなテーマだったので観た。

アイディアを盗む行為は“エキストラクト”と呼ばれ
ディカプリオ演じるコブはそれを仕事とする脳内スパイ
インセプションとは「植え付け」という意味で使われていて
夢の中で他人に新しい価値観を植え付けて現実での行動を変えてしまおうというもの。

冒頭からいきなり夢、夢の連続で
夢の中で夢を見ていたりして
いったいどれが現実なのか混乱する
でも殺されたら目が覚めるとか、
水に落とされたら洪水が起きたり、
夢と現実が交差するシステムは分かりやすかった。

最初は敵だったのに、“家に帰してやる”という理由で
簡単に依頼を受けたサイトー(渡辺謙)との関係はいまいち分かりにくかった
そしてそこからがインセプションの始まり

他人の潜在意識に侵入するためには
夢の設計者が必要で、迷路のように夢の世界を構築して
ターゲットにあたかも現実、または自分の夢だと思わせなければならない
その役目を任されたのは女子高生
訓練のシーンで、気づいたら夢の中だったり
設計者としての能力を発揮し始めて、世界をBOXの内壁みたいに四角く折りたたんでしまうところとか
“パラドックスの階段”、夢かどうかを確かめる“トーテム”という道具など
アイディア満載でこんなことできたらなぁと、いちばん楽しめるシーンだった。
夢から覚ますのを“キック”と呼ぶのは使えそう。

あとは夢の中でターゲットを騙す詐欺師
長時間夢の世界に深く入り込ませるための鎮静剤を作る調合師を集めて
オーシャンズ11のようなチームで完全犯罪を目指す

計画では夢の中が3層目まで設計される。
夢の中の夢でさらに夢を見せる
ここまでくると1層目と2層目、2層目と3層目の関係で
さらに難解になってきた。

夢の中なので何でもあり。
重力がめちゃくちゃになったり
銃撃、爆破の連続で、作ってるほうは楽しかっただろうな。

脳内犯罪がテーマと思いきや
そこに主人公の亡くした妻や子どもたちとの関係が重なって
難解なテーマがより身近なものになってる。
訓練シーンの会話でも出てきたけど
“夢は視覚的なものと言うより、もっと感情的なもの”
感情に訴えることでより観る人を引き込んでいる。
夢の中の世界に大事な人を閉じ込めてしまい、
現実との区別がつかなくなる。って分かる気もする。
あまりにも楽しい夢だったら、起きたとき「戻りたい」って思うもんな。

元妻との会話で夢と現実の区別を聞かれ
“罪悪感”と答える主人公
確かに、夢では罪悪感を感じることは少ない。
夢の中までも罪悪感に縛られた主人公
その理由はなかなか衝撃的だった。

ラストシーンも、最後まで象徴的。

すごい世界観で、一作で終わるのはもったいない気もした。
ディカプリオは久々に観たら渋くなってるし
渡辺謙もかなりメインの役どころで、違和感なく溶け込んでいた。
さすがKEN WATANABE。

想像力を刺激するパズルのような映画だった。
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by yuzuruzuy | 2010-09-04 09:28 | 映画


つまらない、面倒くさいを、面白く。


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