『飢餓同盟』 安部公房

 ユートピアを目指すため革命を企てる男、花井の指導の下、町からどこか外れた人々がなんとなく集まってできた飢餓同盟。町の権力争いに巻き込まれてどんどん崩壊していく。秘密結社による革命という目的をめぐり、戦後の生きることに強烈な執着心を持った村人達がぶつかっていたり、花井がずれてしまった目的のために狂っていき、そのため周りの人たちが離れていく様子が
非現実な世界からとてもリアルな現実を突きつけてくる。最終的に狂ってしまった花井は村社会の発展のための生け贄なのか?いろいろ考えさせられるのだが、何を考えさせられているのかまだ分からない。
 地熱についての科学的な記述とか、人間を計器にしてしまう想像力は安部公房ワールド全開で少し難解だった。“ひもちび”とか“ウルドック”なんていうもじりの言葉遊びが面白い。複雑に絡んだ人間関係とか権力関係も、よくここまで作れるなぁ。


[PR]
by yuzuruzuy | 2010-02-05 20:50 | 読書


つまらない、面倒くさいを、面白く。


by yuzuruzuy

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

最新の記事

さらば
at 2014-09-25 04:35
きょうこそ
at 2014-07-04 01:31
イタいのイタいの、飛んでいけ!
at 2014-06-14 23:03
いろいろあるけれど
at 2014-06-05 03:56
「ママ、しまじろうのお顔、ご..
at 2014-05-04 01:25

以前の記事

2014年 09月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2013年 11月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
more...

カテゴリ

全体
日記
独り言
つぶや句
読書
映画
広告
写真
表現
SLT
夢日記
屋久島
自転車de東京
欧州一人旅
回文
未分類

タグ

検索

我的書架

ブクログ

その他のジャンル

外部リンク

記事ランキング