横尾忠則 公開制作

自転車に乗って
お気に入りの美術館へ

そこでみんなの前で絵を描いていた
画家 横尾忠則
思ったより若いような、ただのおじさんなような
でもその背中に向けられた大勢の視線を他所に
黙々とキャンバスだけに集中して向かっている姿には
職人的な雰囲気があった

d0137443_22242232.jpg


兵庫県のY字路をモチーフにした絵
何度も塗り重ねられた色

一筆一筆が変化するための瞬間
ある程度きれいにできてもまた壊したくなる
波が打ち寄せる砂浜で遊ぶ子供のように
波が押し寄せては絵を壊し、子供が補修し、再度創造
一人の中に波と子供があって、その破壊と創造の繰り返しなんだという
だから終わりがない、永久に未完成

“でもどこかで止めないと分厚くなりすぎるでしょう”
そりゃそうですね

言葉のとおり、何度も色を付け加えたり、消したりして
絵筆で何度もキャンバスに触れていた


終わってから廊下でY字路の写真を眺めていると
横に何かオーラを感じて振り向くと
すぐそこに描き終わり外に出るのかジャケットを羽織った横尾忠則が向かってきていた
はっと目を合わせた僕は頭の中がノーアイデアで
最初それがさっきまで目の前で絵を描いていた画家と言うよりは
部活の顧問の先生とすれ違う時のような感覚になって
スタッフでもなんでもないのに
お疲れ様ですといわんばかりにペコリと頭を下げて道をあけ、もう一度目を合わせた
ちょっと不思議そうな顔をした気もするが
TVで観たとおりいつも何か疑問を持っているように少し唇を尖らせた横尾忠則は
僕の背後をひょろっと歩いていった


人が絵を描くのをここまで真剣に見たのも初めてだったし
ここまで真剣に絵を描いている人も初めてみた
終わるまで観客などまったくいないような自分の世界に入りきっていて、
真っ直ぐ自分の作品とだけ会話しているみたいだった
夜の景色だったので、描かれている世界にだんだんと光が注がれて、
はっきりとしていく過程が見れてワクワクするようだった
名画といわれる作品もこのように何度も塗り重ねられて
少しずつできあがったものかと思うと、絵画の鑑賞方法も変わりそうだ

モナリザもダヴィンチにとっては未完成だって言うしなぁ・・・・

もう一回、今度は描き始める時間に行ってみようと思う
やっぱりライブは違う
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by yuzuruzuy | 2010-02-03 22:36 | 表現


つまらない、面倒くさいを、面白く。


by yuzuruzuy

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